Teatown’s blog - Art Room

アートと建築関連のつぶやき

塩田千春展@森美術館

今日は六本木森美術館で行われている塩田千春展に行ってきました。
 
塩田千春は初期の頃は、体を張った人間自身を中心としたインスタレーションをしてましたが、徐々に糸を空間に張り巡らした形式へと変化したようです。「不在の中の存在」というのが彼女の一貫したテーマですが、空間の中の痕跡にフォーカスを当てているのでしょうか。赤い糸の作品は船、黒い糸の作品は朽ちた椅子とピアノと結びついていて、対象のオブジェクトから空間に染み渡る記憶の痕跡を表してるんですかね。オブジェクトの存在がのちに空間に染み出して一体化していく様のようにも見えます。それを千春の記憶場とでも名付けようかと思ったり。(笑) 最後のコーナーは古風な旅行鞄が沢山天井からぶら下がっていて、天に昇っていく坂道/階段のようにも見えますね。中々考えさせてくれる空間でした。
 
以下、本展覧会の関連リンクです。
 
森美術館「塩田千春展:魂がふるえる」参考資料映像:Bloomberg Television《ブリリアント・アイデア

www.youtube.com

 

塩田千春の圧倒的なインスタレーション空間へ。

casabrutus.com