Teatown’s blog - Art Room

アートと建築関連のつぶやき

生誕110周年東山魁夷展@生誕110周年東山魁夷展

今日は、国立新美術館で開催中の「生誕110周年東山魁夷展」に行ってきました。

 

www.nact.jp

 

東山魁夷は大好きな画家で、オフィスの机の壁にも絵を貼って毎日眺めていますが、本物を大量に鑑賞できて、今日は大満足でした。

なかでも一番凄かったのが、唐招提寺御影堂の障壁画ですね。御影堂内を部分的に再現して展示しているので、部屋全体として味わった時の一体感に圧倒されます。この感じは、図録では絶対に味わえないですね。今は唐招提寺御影堂は修復工事中で今後数年現地では見られないので、貴重な機会です。もっと前に唐招提寺に見に行くべきでした。

今回の回顧展は、ほぼ年代順に展示されているので、画家のたどってきた歴史も同時に感じることが出来て、幻想的な白馬の登場があの時期に集中しているのも今回初めて知りました。

今まであまり知らなかったのは、北欧シリーズですね。凛とした張り詰めた北の空気を感じることができます。ドイツ・オーストリアの連作も素晴らしく、魁夷の緑の自然描写と歴史的建物のマッチングの妙を再認識できました。